私がイエス・キリストを信じて、聖書の言葉を受け入れることを選んだのは2012年の春でした。前年の秋にコンサートを聴きに行ったことがきっかけで、初めて私は教会堂に足を踏み入れました。それほど私の生活はキリスト教と無縁でした。教会の人たちの温かさと他にはない雰囲気に惹かれて、私はその後もイベントや礼拝会などに参加し、勧められてキリスト教の学びを受けるようになりました。当時の私は「この現代に神を信じるなんてナンセンス」「信じるってどういうことだろう」という矛盾した思いを持っていました。そんなある夜、私は不思議な夢を見ました。地上ではもう会えない人に会って、会話とも呼べないようなものですが、話すことができたのです。その夢は深く私の心に残り、教会の人たちに話さずにはいられませんでした。そして話し終わった途端、私の口から想像すらしなかった言葉が出ました。
「イエスさまが会わせてくださった。」
次の瞬間、涙が溢れ出て止まらなくなりました。言葉とともに涙が、涙とともに悲しみと痛みが、私の中から流れ出ていきました。イエス・キリストは生きて働いておられる。思いもよらない驚くような素晴らしいことをしてくださる。── 教会で幾度となく聞いていた言葉が真実であることを、私は経験しました。「人間が生き返るなんてあり得ない。たまたま仮死状態だったのが息を吹き返したんじゃない。」と言った私が、「イエス・キリストは私の罪のために十字架に掛かって死んでくださり、三日目によみがえられた」と信じて告白したのです。信じたことは私の中で光となり、明るく良い変化が生活に現れるようになりました。それはこれからも変わることがありません。